「おはぎとぼたもちは違うの?同じもの?」
2017/12/10
「おはぎ」と「ぼたもち」って何が違うのか?ご存知ですか?粒あんなのか?こしあんなのか?米粒があるのか?ないのか?など色々と疑問があると思います。今回、「おはぎ」と「ぼたもち」の違いについて調べて見ました。
「おはぎ」と「ぼたもち」の違いは?
基本的には、「おはぎ」も「ぼたもち」も同じものです。しかし、食べる時期によって読み方が異なります。漢字でおはぎは「お萩」、ぼたもちは「牡丹餅」となります。
春の季節の時に咲く花:牡丹 春のお彼岸に食べるのがぼたん。
秋の季節の時に咲く花:萩 秋のお彼岸に食べるのがおはぎ。
このように、時期によって読み方が異なりますが、現在ではあまり区別することなくおはぎを用いられることが多いです。
春彼岸・秋彼岸!
お彼岸は、年中行事の一つで3月と9月の年2回、お墓参りする方も多いと思います。お彼岸にはそれぞれ春分の日、秋分の日を含めた7日間あります。
春彼岸 毎年3月の春分の日を中日(ちゅうにち)とした前後3日間の計7日間
秋彼岸 毎年9月の春分の日を中日(ちゅうにち)とした前後3日間の計7日間
春彼岸・秋彼岸の初日を「彼岸入り」と言い、春分の日・秋分の日を「中日(ちゅうにち)」と言い、終日を「彼岸明け」と言います。
もともと、彼岸は「彼の岸」=「悟りの境地」を意味しています。煩悩と迷いの世界である「此岸」から悟りの世界「彼岸」へ行くために修行を行い、この修行(六波羅蜜)の期間であります。
※六波羅蜜(ろくはらみつ)とは、布施(ふせ)貪欲な気持ち、見返りを求めずに施すこと。持戒(じかい)自らを戒めること。忍辱(にんにく)辱めを受けても耐え忍び、仏様の慈悲に通じること。精進(しょうじん)無駄にすることなく努力すること。禅定(ぜんじょう)自分自身を客観的にみること。知慧(ちえ)真理を見極めて、真の心を持って考えること。
なぜ、「おはぎ」や「ぼたもち」を食べるの?
もともと、あんこに使われる小豆には邪気を払う効果があるとされていました。甘いものが贅沢なだった時代は、ご先祖様に感謝しながらお供えするという習慣があり、現代でも受け継がれているんですね!
まとめ!
「おはぎ」「ぼたもち」基本的には同じ食べ物だったんですね!春に咲く「牡丹」秋に咲く「萩」それぞれの季節にちなんで呼び方を変えるのは、なんとも日本らしいと感じませんか?お彼岸には欠かせない「おはぎ」「ぼたもち」ご先祖様への感謝を祈願しながら、食べたいものですね!